2010年1月21日木曜日

Ogg Vorbis

Ogg Vorbisとは、非営利団体のXiph.org Foundationが開発した、ライセンスフリーな音声圧縮フォーマット。Oggはファイル形式(コンテナ)の仕様、Vorbisは圧縮形式の仕様で、両者を合わせてOgg Vorbisと呼ぶ。 OggコンテナはRFC 3533として標準化されており、Vorbis形式の音声のほか、動画や他の形式の音声を格納することもできる。標準的な拡張子は「.ogg」。 Vorbisフォーマットは、音声圧縮の分野で広く普及したMP3形式が、企業の所有する特許により自由に利用できないことが普及後に発覚したことを受け、ライセンスフリーな代替フォーマットとして開発された。仕様自体は一切の権利が放棄されたパブリックドメインとして公開されており、誰でも自由に利用することができる。関連ソフトを開発する際に参考にするリファレンスコードはBSDライセンスの一種で公開されている。 VorbisはMDCT(Modified Discrete Cosine Transform:修正離散コサイン変換)を利用して圧縮を行ない、圧縮後のデータは基本的に可変ビットレート(VBR)となる。同じビットレートならMP3よりも音質は良いとされ、同じ音質ならMP3よりも少ない容量に圧縮することができる。ただし、MP3よりも処理が複雑で再生により多くのメモリ領域を消費する。エンコード速度も当初はその遅さが指摘されたが、世界中のプログラマの貢献により高速なエンコーダが開発?公開されている。 Vorbisでは-1から10まで12段階の「クオリティレベル」と呼ばれる音質をあらわす値を調整することにより、圧縮率を選択することができる。フォーマットレベルでギャップレス再生に対応しており、曲と曲の間の無音部分をスキップして継ぎ目無く再生することが可能。

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